ロンドン王立美術大学

About ロンドン王立美術大学

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート()は、イギリスのロンドンにある国立の美術大学。修士号(M. A. , M. Phil. )と博士号(Ph. D. )を授与する美術系大学院大学としては世界で唯一の学校である。QS世界大学ランキングは2015年に初めてアート・デザイン分野の格付けを行ったが、そこでRCAは世界1位に選ばれた。沿革1837年に官立デザイン学校(Government School of Design)として創立された。1852年、リチャード・バーチェットが校長に就任する。1853年、組織拡大とともに国立美術訓練学校(National Art Training School)へと名前を変え、マルボローハウスに移転した。1857年にはサウス・ケンジントンに移転したが、女子美術学校(Female School of Art)とは違う建物に入った。19世紀の間、しばしばサウス・ケンジントン学校(South Kensington Schools)と呼ばれた。学校の主な目的は教員養成であったが、この時期の在学生には次のような人物がいた。ジョージ・クローゼン、クリストファー・ドレッサー、ルーク・フィルデス、ケイト・グリーナウェイ、ガートルード・ジーキル。1896年、学校名が現在のロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)に変わり、アート・デザインの実技を重視する教育方針へと転換した。グラフィックデザイン、インダストリアルデザイン、プロダクトデザインの教育が20世紀半ばに始まった。1960年代にRCAはさらに拡大し、1967年には英国王室憲章を受けた。それにより独立した大学としての地位を獲得し、自ら学位を授与することができるようになった。RCAは近代イギリス彫刻が1920年代に誕生する上で重要な役割を果たした。また、1960年代のポップ・アートの発展にも寄与している。キャンパスRCAはセントラルロンドンのサウス・ケンジントンとバターシー地区に拠点を置いている。ケンジントン・ゴアにある本部棟は1960年代に建てられており、第二級指定建築物となっている。デザインを担当したのはRCAの教員であるヘンリー・トーマス・キャドバリー=ブラウン、ヒュー カッソン、ロバート・グッデンのチームであった。学科RCAでは次の分野を学ぶことができる。建築、絵画、彫刻、自動車デザイン、キュレーション、写真、インダストリアルデザイン、コミュニケーションデザイン、インタラクションデザイン、テキスタイル、ファッション、陶、銀細工。デザイン史専攻の修士課程(M. A. )は、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館と共同で提供されている。また、イノベーション・デザイン・エンジニアリングの修士課程(M. A. /M. Sc. )はインペリアル・カレッジ・ロンドンとの共同プログラムである。2013年、RCAとインペリアル・カレッジ・ロンドンは国境を超えたデザインプログラムを初めて設置した。グローバル・イノベーション・デザイン連携プログラムと呼ばれるもので、学生は海外提携校でも一定期間授業を受けることになる。提携先は、アメリカのニューヨーク州ブルックリンにあるプラット・インスティテュートの大学院インダストリアルデザイン学科、そして神奈川県日吉の慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科である。ランキング2008年12月に行われた最新の研究評価事業(Research Assessment Exercise)において、RCAの研究業績全体の40% が最高評価(「4*」か「世界トップレベル(world-leading)」)を受け、美術系分野では3番目に高い評価を与えられた。なお、他分野の大学も含めて、RCAよりも高い評価を受けた大学は約50校のみである。2011年4月に『モダン・ペインターズ』(雑誌)は美術業界のプロたちを対象に調査を行い、イギリスの美術大学トップ10を発表した。結果は次のとおりである。1位:ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、2位:ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、3位:シティ・アンド・ギルド・ロンドン美術学校、4位:スレード美術大学、5位:ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ。

ロンドン王立美術大学 Description

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート()は、イギリスのロンドンにある国立の美術大学。修士号(M. A. , M. Phil. )と博士号(Ph. D. )を授与する美術系大学院大学としては世界で唯一の学校である。QS世界大学ランキングは2015年に初めてアート・デザイン分野の格付けを行ったが、そこでRCAは世界1位に選ばれた。沿革1837年に官立デザイン学校(Government School of Design)として創立された。1852年、リチャード・バーチェットが校長に就任する。1853年、組織拡大とともに国立美術訓練学校(National Art Training School)へと名前を変え、マルボローハウスに移転した。1857年にはサウス・ケンジントンに移転したが、女子美術学校(Female School of Art)とは違う建物に入った。19世紀の間、しばしばサウス・ケンジントン学校(South Kensington Schools)と呼ばれた。学校の主な目的は教員養成であったが、この時期の在学生には次のような人物がいた。ジョージ・クローゼン、クリストファー・ドレッサー、ルーク・フィルデス、ケイト・グリーナウェイ、ガートルード・ジーキル。1896年、学校名が現在のロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)に変わり、アート・デザインの実技を重視する教育方針へと転換した。グラフィックデザイン、インダストリアルデザイン、プロダクトデザインの教育が20世紀半ばに始まった。1960年代にRCAはさらに拡大し、1967年には英国王室憲章を受けた。それにより独立した大学としての地位を獲得し、自ら学位を授与することができるようになった。RCAは近代イギリス彫刻が1920年代に誕生する上で重要な役割を果たした。また、1960年代のポップ・アートの発展にも寄与している。キャンパスRCAはセントラルロンドンのサウス・ケンジントンとバターシー地区に拠点を置いている。ケンジントン・ゴアにある本部棟は1960年代に建てられており、第二級指定建築物となっている。デザインを担当したのはRCAの教員であるヘンリー・トーマス・キャドバリー=ブラウン、ヒュー カッソン、ロバート・グッデンのチームであった。学科RCAでは次の分野を学ぶことができる。建築、絵画、彫刻、自動車デザイン、キュレーション、写真、インダストリアルデザイン、コミュニケーションデザイン、インタラクションデザイン、テキスタイル、ファッション、陶、銀細工。デザイン史専攻の修士課程(M. A. )は、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館と共同で提供されている。また、イノベーション・デザイン・エンジニアリングの修士課程(M. A. /M. Sc. )はインペリアル・カレッジ・ロンドンとの共同プログラムである。2013年、RCAとインペリアル・カレッジ・ロンドンは国境を超えたデザインプログラムを初めて設置した。グローバル・イノベーション・デザイン連携プログラムと呼ばれるもので、学生は海外提携校でも一定期間授業を受けることになる。提携先は、アメリカのニューヨーク州ブルックリンにあるプラット・インスティテュートの大学院インダストリアルデザイン学科、そして神奈川県日吉の慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科である。ランキング2008年12月に行われた最新の研究評価事業(Research Assessment Exercise)において、RCAの研究業績全体の40% が最高評価(「4*」か「世界トップレベル(world-leading)」)を受け、美術系分野では3番目に高い評価を与えられた。なお、他分野の大学も含めて、RCAよりも高い評価を受けた大学は約50校のみである。2011年4月に『モダン・ペインターズ』(雑誌)は美術業界のプロたちを対象に調査を行い、イギリスの美術大学トップ10を発表した。結果は次のとおりである。1位:ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、2位:ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、3位:シティ・アンド・ギルド・ロンドン美術学校、4位:スレード美術大学、5位:ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ。

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