イギリス帝国

About イギリス帝国

イギリス帝国(イギリスていこく、British Empire)は、イギリスとその植民地・海外領土などの総称である。大英帝国(だいえいていこく)ともいう。帝国は時代ごとの性質により、以下のように区分できる。 アイルランドや北アメリカ大陸に入植し、北米植民地およびカリブ海植民地との貿易を中心にした時代 アメリカ独立からアジア・アフリカに転じて最盛期を築いた19世紀半ばまでの自由貿易時代 自由貿易を維持しつつもドイツ帝国など後発工業国の追い上げを受け植民地拡大を行った帝国主義時代 20世紀に入って各植民地が独自の外交権限を得たウェストミンスター憲章以後の時代 一般に大英帝国とよばれるのは、特に3と4の時代である(名称については後段の名称を参照のこと)。1と2の時代を「第1帝国」、3と4の時代を「第2帝国」と呼ぶ。後者の繁栄を象徴するのはイースタン・テレグラフ・カンパニー(大東電信会社)の海底ケーブルである。1898年すでにハリファックスからネルソン (ニュージーランド) まで世界横断したC& W のケーブルは、4区間だけ陸を通った。すなわち、バルパライソ-ブエノスアイレス-モンテビデオ間、ケープタウン-ダーバン間、ムンバイ-チェンナイ間、ダーウィン (ノーザンテリトリー)-アデレード-シドニー間である。これらの地域が産出する鉱産資源は大英帝国の手中にあったし、今日も英米系大企業が利権を維持している。

イギリス帝国 Description

イギリス帝国(イギリスていこく、British Empire)は、イギリスとその植民地・海外領土などの総称である。大英帝国(だいえいていこく)ともいう。帝国は時代ごとの性質により、以下のように区分できる。 アイルランドや北アメリカ大陸に入植し、北米植民地およびカリブ海植民地との貿易を中心にした時代 アメリカ独立からアジア・アフリカに転じて最盛期を築いた19世紀半ばまでの自由貿易時代 自由貿易を維持しつつもドイツ帝国など後発工業国の追い上げを受け植民地拡大を行った帝国主義時代 20世紀に入って各植民地が独自の外交権限を得たウェストミンスター憲章以後の時代 一般に大英帝国とよばれるのは、特に3と4の時代である(名称については後段の名称を参照のこと)。1と2の時代を「第1帝国」、3と4の時代を「第2帝国」と呼ぶ。後者の繁栄を象徴するのはイースタン・テレグラフ・カンパニー(大東電信会社)の海底ケーブルである。1898年すでにハリファックスからネルソン (ニュージーランド) まで世界横断したC& W のケーブルは、4区間だけ陸を通った。すなわち、バルパライソ-ブエノスアイレス-モンテビデオ間、ケープタウン-ダーバン間、ムンバイ-チェンナイ間、ダーウィン (ノーザンテリトリー)-アデレード-シドニー間である。これらの地域が産出する鉱産資源は大英帝国の手中にあったし、今日も英米系大企業が利権を維持している。